相談の中で「~させてもらえない」という悩みを聴くことがあります。例えば「仕事を辞めさせてもらえない」「彼が友人と連絡を取らせてもらえない」「学校を休ませてもらえない」「親に病院にいかせてもらえない」などです。仕事を辞める自由、友人と連絡を取れす自由、学校を休める自由、医療行為を受けられる権利…本来、人には自分の意思で希望をかなえられる自由や権利があるはずです。それなのに自分ではない他者(例え親であっても)に不自由にさせられたり、権利を奪われたりしているのです。否定や支配に日常的にさらされると自分が間違えているかのような錯覚に陥って「~させてもらえない」と自分の自由や権利に対して他者の「許可」が必要なのだと思い込まされてしまいます。自由や権利は奪われる続けると意思や感情も一緒に奪われてしまいます。それが常態化すると「あなたはどうしたい?」と言われても「わからない」となってしまいます。少しずつでも自分を感じ取ったり、取り戻すには安全な環境で安心できる人とのつながりが必要なのだと思います。支配する側もされる側も人には(自分には)自由や権利があること、それは誰にも侵害できない(されない)領域であることを学んだり、認識する機会が無さ過ぎる社会なのです。だから容易にそれらを何らかの力で奪ってしまうのでしょう。これを書いている私も30代前半まで権利って考えたことがありませんでした。自分のことは自分の意思で決めていいし、人(こどもであっても)には自由や権利が備わっているのだということを忘れたくないものです。
